「下っ端電通マン」が飲み会で実践する鬼ホスピタリティ

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どうも、元・電通マンです。

もう前職を辞めて3年が経ちます。今の仕事がまずまず気に入っているので「辞めて良かったー」と思いますが、一方で社会人としてのスタートをあの会社で過ごしたことは正解だったとも感じています。あの過剰なほどの「気配り」は、なかなか他で身につくものではないからです。転職しても習慣になっている今は、武器でもあります。

今回はその一端である「飲み会」での十分すぎるホスピタリティを紹介します。新入社員の時から、徹底的にたたき込まれたものです。全ての企業で働く新入社員さんは、入社1カ月が経過したところですね。覚えておいて損はないかも知れません。

  

1.お店の予約

店の予約はもちろん、下っ端の仕事です。先輩方のリクエストを叶えたお店をチョイスします。同席者にビール会社の営業担当がいる場合には、競合他社のビールを取り扱うお店は御法度なので、ビールの取り扱い銘柄は必ず確認します。

 

2.飲み会の司会進行

飲み会を仕切るのも、一番下の役目です。例えば、歓送迎会では誰に乾杯の挨拶をお願いして、どのタイミングで誰がプレゼントを渡し、二次会までアテンドする。始まる前にある程度根回ししておく。ワイン、カラオケ、ダーツ、スナック…。飲む相手の趣味趣向に応じて、二次会の候補もいくつか決めておく。この類いのことは全てやりました。

 

3.人のグラスには常に目を光らせる

飲み物が無くなりそうになったら「次は何にしましょうか?」。大人数で飲んでいると、まるでモグラ叩きですね。「同じもの!」と言われたときに困らないよう、先輩方の飲んでいるお酒は全て暗記します。左手は店員さんを呼ぶボタンに振れておき、クイズ番組のような状態です。

 

4.料理を全て取り分ける

もちろん料理は全てとりわけます。均等に分ける精度が日に日に高まります。大量の取り皿を、自分の脇に積んでおくので、ここは回転寿司かと錯覚することがあります。

 

5.上司や得意先のタバコの銘柄を覚えておき、ポケットに入れていく

喫煙者と飲みに行くときは、その人たちが吸う銘柄のタバコをポケットに入れていきます。なくなったときにサッと出すのです。わざわざ買いに行かなくても良いように。「僕が今から走って買いに行ってきます」ではなく「はい、どうぞ」です。僕はタバコを吸いませんが、ライターとタバコが常にカバンの中にありました。

 

6.会計はカードで済ませておく

社内の飲み会の時は、先に下っ端が会計をしておきます。翌日、それぞれの先輩のところに徴収しに行きます。傾斜配分で年長者に多くもらうことが多いです。たくさん建て替えるので毎月数十万円のクレジットカード請求が来ます。

 

7.カラオケでは常に新ネタを披露する

基本的には流行の歌を歌おうが、何しようが「そんな歌しらねえよ」みたいなことは言われませんが、常に新しいネタを仕込んでいました。カラオケは戦場。場の空気を読む力、場の空気を変える力、策はたぶんめっちゃ持っています。

 

8.帰りの「ヘイ、タクシー!」は真っ先に走って呼びに行く

最後はタクシーを拾います。一目散に道路へ飛び出し、必要台数のタクシーを止める。「私、最後まで気を抜いてないですよ」感を出すのがポイントです。そして、お見送り。お疲れ様でした。

 

電通は「小さな貸しをたくさん作る」会社

電通は「寝業」で仕事を取るみたいに言われますが、プレゼンなどで僅差になったとき、勝つのはこういうところなんでしょう。

飲み会に限らず、例えば得意先にいつでもあげられるように安物のペンを2本いつも持ち歩いたり、電話をして不在でも「折り返し電話ください」とは言わず、必ず「こちらからまたかけ直します」と言う。そんな些細なことがたくさん、あの会社では受け継がれています。僕はもう辞めた人間ですが、おそらく今もそうでしょう。

 

「人を不愉快にさせない」ではなく「気持ちよくする」ための細やかな気配り。どんな職種でも、参考になることは少なくないのではないでしょうか。