おしゃれなアイランドキッチンは憧れだった
アイランドキッチンっておしゃれなイメージがあるし、憧れますよね。
僕たち夫婦もリノベーションの計画を立てるときには「キッチンは絶対アイランドだよね~」なんて言ってました。
リノベーションの中でアイランドキッチンにすることは、僕たちの中で結構優先順位も高め。
でも結果的にはアイランド型をやめてフラット型の対面キッチンを選びました。
リノベーションの打ち合わせでもアイランドキッチンへの愛や強い希望を伝えていたのですが、工務店からのプレゼンで出てきた2案はA案、B案ともに「アイランドではない対面式キッチン」
「なんで?? 話聞いてた?(笑)」
と一瞬思ったのですが、夢のアイランドキッチンは使う人によってはデメリットも多い、諸刃の剣。
それを踏まえて、工務店さんはフラット型の対面式キッチンを提案してくれました。
アイランドキッチンのメリット
アイランドキッチンとは、その名の通り「島」のように存在するキッチンのことで、キッチン1周全てを人が囲える形です。
何と言ってもスタイリッシュ
やはりアイランドキッチンといえば、おしゃれな佇まい。リビングに映える存在感で生活感を消すこともできます。
導線がスムーズ
そして両側から回れることで、キッチン周りの導線が非常にスムーズになります。
アイランドキッチンをやめた理由。デメリットは?
小さい子供のいる家庭では危険
小さなお子さんがいらっしゃる家庭ではアイランドキッチンは、1周できる遊び場と化してしまいます。特に2人以上いる家庭なら、調理中にキッチンを囲んだ追いかけっこが始まることでしょう。
特にガスやIHなどを配置した側は細心の注意を払う必要があります。死角に入ったこどもにも気づきにくいですし火を扱っているので注意しないと大やけどの可能性もあります。側面に壁がないため、油はね対策も想定しなくてはいけません。
あなたが現在使っているキッチンの横の壁、油で汚れていませんか? その汚れは全部、床に落ちます。
汚れならかわいいくらい。包丁などの刃物、食器に加えて火気とキッチンの上には子どもへの危険がたくさん。
こんなところで子どもが横からガスコンロに手を掛けたりしたら…
小さなお子さんのいる家庭、これから子供が生まれる夫婦のお宅で、アイランドキッチンは危険が伴います。
せまくなる
アイランドにするということはもちろん、両側に通路を設けなくてはいけません。
十分なスペースのある家ならばいいのですが、限られたスペースでアイランドにするには
- キッチンを小さくする
- 通路を確保するために他の部分を削る
どちらかの必要があります。
我が家は幅240センチのキッチンを使用しましたが、通路を確保するとなると、キッチンの幅を削って通路分を捻出するか、奥に配置してある収納を1列まるごと削る必要がありました。
どちらも、ものすごいデメリット。
キッチンは天板の作業スペースがせまくなるだけでなく収納も大幅に削られるので、私たちは見た目よりも、実用性を選びました。
実はその見た目もスタイリッシュじゃない可能性がある
キッチンの位置を変えてアイランドキッチンにする場合、実はメリットであるはずのおしゃれな見た目にも影響がでる可能性があります。
給排水管の問題です。
前回のエントリー(リノベーションで間取りはどこまで変えられる?)で
共用部分である給排水管の位置は変えることが出来ないが管を伸ばせば、キッチンやバスなど水回りの位置は変えられる
と説明しましたが、これはただ平行に真っすぐ管を伸ばすだけではありません。管で流すものは「水」なので、傾斜をつける必要があります。
アイランドで床に埋め込む場合、キッチンの位置を変更すると、床に埋め込むだけでは傾斜が付かず床を上げる工程が必要になる可能性があります。
伝わりますでしょうか? こんな感じです。
このようなデザインが好みであれば良いですが、傾斜を付けるためにキッチンだけ一段上がった形になり、アイランド床の上にアイランドキッチン。いわば、アイランド オン アイランド となって僕はあんまり好きなテイストではありません。
片側壁付きの対面式であれば、壁の中を通すなどして見えない部分で給排水管の問題は解決できるので、水回りの位置を変更しても配管の問題はクリアになります。
妄想の中ではアイランドキッチンで夢の新生活を描いていた私たちですが、フラットタイプの対面式で見た目も気に入る素敵なキッチンを提案してもらえたので、アイランドを諦めることができました。
それでもやっぱり、アイランドキッチンは素敵
アイランドキッチンのデメリットを書きましたが、今でも素敵なアイランドキッチンを見ると「やっぱりアイランドいいよな~!」となります。
家族構成や部屋の間取り次第ではアイランドキッチンは本当に便利ですし、スタイリッシュです。
素敵な理想のマイホームで素敵な暮らしをするために、そんなところも、じっくり悩んでみてくださいね。
▼このブログでは、中古マンションリノベーションのいろはをまとめています。
20代が中古マンションリノベーションのすべてをまとめました