リノベーションで「見積もり比較」をオススメできない理由

僕はリノベーションで工務店やリフォーム業者を選ぶ際、いわゆる「見積もり比較」や「相見積もり」をオススメしません。

もちろん比較検討するメリットは十分にありますしさまざまなバリエーションから、より安いプランを選びたいのは当然です。

僕は実際、3社の工務店に相談をしました。

ですが具体的なプランおよび見積もりを出してもらったのは1社のみです。

この人たちにお願いしようと決めてから、その1社とのみ具体的な話を進めていきました。

見積もり比較のデメリット

相見積もりはかなりの時間がかかる

相見積もりを取るとなれば自身のリノベーションの希望をそれぞれに伝える必要があります。

まず、リノベーションを行うマンションの内覧に同行してもらい「こんなリノベーションがしたいです」と伝える打ち合わせ。打ち合わせだけでも2~3時間はかかります。

間取りのプランは2、3日で簡単に打ち返してくれるものではありません。

2週間から1カ月、相手からの打ち返しを待つことになります。それを2社、3社とやるとなれば当然、2倍、3倍の時間・労力が必要となりますし、業者の数だけ繰り返す必要があります。

打ち合わせにかかる時間は工務店によってまちまち。予定している時間で終わらないこともあるので午前はA社、午後からB社のようにタイトなスケジュールを組んでも、その通りに行かないこともしばしば。

経験上、体力的にも1日1社が限界だと思います。

夫婦のお休みが合えば、複数業者との話し合いも可能かも知れませんが、共働きで休みも異なる場合だと、長期戦になることは必至です。

打ち合わせは想像以上に疲れる

打ち合わせには、想像以上の体力を使います。

不慣れな話を聞いたり、こちらの希望を伝えるために細かなプレゼンをしたり、決断することも多くなります。

お金が絡んでくる話なので、気がつけば仕事をしている錯覚に陥ったり…知らないうちにどっと疲れがやってくるのです。

疲れれば判断力も鈍りますし、せっかくの比較検討も正解がわからなくなっては意味がありませんよね。

相見積もりだと相手の本気度が落ちる

私はこれが一番のポイントだと思うのですが、最初から「あなたの所でリノベーションをお願いします!」というのと「競合ですがプランを出してください」と言われたとき、あなただったらどっちの仕事をしたいですか?

私なら前者です。

工務店さんとお付き合いをした今だから分かりますが、建築業界の皆さんは連日夜遅くまで働いていて、多忙です。

僕が業者だったら仕事になるか分からないことに、全力は注げないと思います。そうすると本気のプランは出てきません。たくさんの業者にプランを出してもらうより、信頼できる1社としっかり向き合って複数プランを出してもらう方が、素敵な家が作れると思います。

どうやって1社を決める?

相見積もりを取るまでの相談は、複数社していいと思います。

僕はリノベーションの希望をまとめた「理想の家シート」を持参し、雑誌などで見つけた3社に相談に行きました。

そして「予算は●●●万円ですが、その金額でこの希望は叶えられますか?」と投げました。

相手からの回答は以下の通り。

  • A社「その予算であれば、工夫すれば素敵なおうちになると思います」
  • B社「できると思います」
  • C社「最低でも●●●万円くらいは予算がないと、うちでは厳しいです。指名でないということもあり、うちではその金額では受けられません」
A社はもともと過去の施工事例が一番好みの会社でした。ヒアリングも上手で、打ち合わせしていて気持ちよくこちらの希望が伝わりました。

B社は、「はい、ええ、なるほど」と、真面目に聞いてくれるんですけど、ヒアリングがあまり上手じゃなくこちらがただ希望を伝えている感じがして「ちゃんと分かっているのかな?」という感じ。

C社は素敵な家を多数作っていましたが、予算に収まりきらないというところで断念しました。

 

各社と一度話した雰囲気もふまえ、A社にお願いすることにしました。

これから一緒に家を作っていくので、相手とのフィーリングはとても大切。自分の意見をしっかりくみ取ってくれて、やりたいこと全て「はい、はい」ではなくやめた方が良いことはしっかり指摘もしてくれるそんな信頼できる工務店さんを選びたいですね。

(関連記事:リノベーションで良い工務店を選ぶ方法。大切なのはフィーリングとヒアリング

相見積もりは、あまり意味がない

正直、全く同じプランで比較することがない以上、リノベーションは値段で比較のしようがありません。

いいものを使えば高いし、悪いものを使えば安いんです。

それを比較見積もりサービスで、こっちの見積もりの方が安いからと選んだところで素敵なおうちは作れません。

総予算からしっかりリノベーションに掛けられる費用を計算し、的確な予算設定を行ったのなら逆に「この予算の範囲であれば、使い切ってもいいんだ」と割り切ってもいいと思います。

リノベーションに相場なんてないのですから、信頼関係を築いた工務店さんと一緒に知恵を絞って出来る範囲で最高を目指す。

そうやって理想のマイホームを、作ってみてはどうでしょうか。

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